本をよく読むのに「成績が伸びない」子供がいる!?

 

親子読書

 

ゲームをすると成績が下がる?でゲームと読書の関係性について紹介しようと思いましたが記事が非常に長くなってしまうので別で紹介します。

 

子供がゲームやスマホに時間を費やすようになって読む本の量は年々確実に減っているそうです。これは、子供に限らず大人でも言える事です。

 

子供の勉強と成績と読書量の関係について解説していきますね。

 

 

読書をする事のメリット(子供編)

 

ここで言う子供というのは、学業が必要になる年齢だと思ってください。
つまり、生まれてから就職するまでの期間を子供と表現していきます。

 

読書をするメリットについてですが、単純に言葉の語彙や表現などがとても豊富になる事です。また、色々な人の考え方や物事の表現、体験を本から得られることができます。

 

人は限られた時間と場所(領域)、人間関係で生活しています。

 

その中で得られる知識や経験には限りがあります。本を読むことによって様々な人の考え方に触れることができますし、色々な言葉の表現にも出会う事ができます。今の自分が経験できない事も疑似体験する事が出来ますし、過去の出来事を知る事も出来ます。

 

特に子供の場合、出会える年齢層はほぼ同じですので、本を読まないと得られる言葉の量は本当に少なくなります

 

読書で得られた言葉、情報、知識はすぐに使う事は少ないですが、本を読んだ量に比例してその言葉、情報、知識はどんどん増えていきます。インプットした情報を活用する機会を待っている状態ですね。

 

どの様な場面でアウトプットされるのか?(読書のメリットの大活躍の場)は人生で必ず必要になる時期が来ます!

 

①物事の理解力がダントツに上がる

読書をすることによって、理解力思考力想像力論理的思考力感受性などが向上します。
何か体験した時、見た時、経験した時に読書量によって感じ方が大きく違ってきます。これは私自身でも良く経験します。
圧倒的に読書量に差がある人間(例:年間読書数0冊と100冊)が同じものを経験した時に、読書量の少ない人は最悪の場合「何も感じない。思わない。」事が多々あります。
逆に読書量の多い人は、「頭の中に最低でも2~3個の選択肢」が浮かびます。
「その物事に共感するのか?反発するのか?感動するのか?行動するのか?」等々。

 

勉強で言うと、国語や社会で作者の気持ちやこの事柄についてどう思う?などの問いに対して、頭が真っ白なのか?瞬時に考えが浮かぶのか?などの違いがあります。

 

②作文や読書感想文、小論文の土台になる。

読書をしていれば、作文や読書感想文、小論文が上手に書けるという意味ではありません。それは、勉強してどのように書けばいいか?を学ぶ必要があります。
「土台になる」というのは、語彙力表現力が読書によって向上する事により文章で自分の考えや意見をスムーズに表現する事が出来るようになります。

 

また、読書感想文や小論文には「お題」があります。
これに対しての理解力思考力誰が何を求めているか?などスムーズに頭に浮かべる事が出来ます。後は正しい方法でアウトプットするだけで済みます。

 

③勉強の土台になる。

読書をすれば成績が良くなるのは間違いです。成績は勉強しないと上がりません
読書量の多い子供は、読める漢字が多いです。では、書き取りも出来るか?というとそうではありません。
書き取りが出来るようになるには、勉強をしないといけません。これが、読書量=成績ではないという理由の一つ。

 

しかし、読める漢字が多ければ書けるようにすればいいだけですし、文章に慣れていれば国語の読解力があります。他の教科でも設問で何を聞かれているのか?求められているのか?が本を読まない子供に比べて圧倒的に理解力があります

 

一見読書と関係のない算数や数学の成績も本を習慣的に読むようになったら伸びたという研究結果もあります。これは、読書によって問題の問いや条件などを正確に読み取る能力が向上したためだと言われています。

 

本を日常的に読んでいる子供は、いざ勉強をすると本を読んでいない子供に比べて成績の伸び率が圧倒的に高いです。

 

読書をする事のメリット(大人編)

 

当然の事ながら、本を読む事で知識の幅が広がります
読む本や本を読む目的によりますが、必要とする知識を増やそうと思うと読書は不可欠ですね。

 

個人的に大人の読書のメリットで思うのは、様々な考え方に触れる事が出来るという点です。やはり、人生経験が長くなるとどうしても自分の考えというものが固まってきてしまって柔軟な考え方が出来なくなるのですよね。頑固おやじ石頭上司というフレーズがあるぐらいですから。

 

読書によって、様々な人の考え方と触れる事で柔軟な考え方や発想が出来るようになります。これは、ビジネスマンにとっても必要なスキルだと思いますね。

 

他のメリットでは、ストレス解消というのがあります。
悪く言うと現実逃避?自分の好きな本や物語に触れるというのは精神的にも良いですしね。特に最近人気でオススメなのが大人の絵本ですね。
大人専用の絵本もあるし、子供も大人も読める絵本もあります。
絵本セラピーというものもあります。
絵本で疲れた心を癒してみませんか?

本をよく読むのに「成績伸びない」子供がいる!?

 

子供の読書時間と成績の関係を調べてみると、1日の読書量が「全く本を読まない」と「読んでも10分未満」の子供は成績下位になっているそうです。これは予想通りネ。
読書の時間が長くなるにつれて成績が高くなっていきます。これも予想通りネ。

 

しかし、読書の時間が2時間以上を超えると読書の時間が「10~30分」の子供と同等レベルの成績になっていることが分かったそうです。これは予想外ネ。

 

これは、ゲームをする子供は成績が下がる?の記事内でも解説しましたが、ゲーム自体が悪いのではありません。

 

ゲームをする事によってゲームをする時間、その分何かを犠牲にしているという事ですね。
勉強の時間を削れば成績が下がるし、睡眠時間を削れば生活が乱れて成績が下がるしという事ですね。
読書の時間が増えれば増えるほど、生活の中で何かの時間を削っている可能性があります。

 

ゲーム=悪、読書=善という考えになってしまっているのですね。何事も適量が良いという事ですね。

 

本を読めば本当に成績が上がるのか?

 

結論から申し上げますと、本を読めば成績が上がるというのは間違いです。
確かに、全く読まない子供よりも本をよく読む子供の方が成績は良いです。
これは、前述した通り読書をすることによるメリットの恩恵のお陰です。

 

はっきり言って成績は勉強をしないと上がりません
しかし、勉強量が同じなら本を一切読まない人本を良く読む人を比べた場合、成績に大きな差が出る事は様々な研究や実験の中ではっきりしています。

 

勉強の時間を読書に費やすのは、間違いです。
日常生活の中に読書の時間を取り入れるのが成績アップにつながる!という事です。

 

子供にとって最適の読書の時間はどのぐらい?

 

読書に時間を費やしすぎると成績の低下日常生活などの乱れにつながる事が分かりましたね。では、子供はどのぐらいの読書の時間を費やせれば良いのでしょうか?

 

ある研究データで読書時間と偏差値を比べたデータがあります。
30分~2時間未満一番高く2時間を超える10~30分同等かそれ以下になります。10分未満が次に低く読書を全くしないのが一番低くなります。

 

つまり、一番オススメは「30分~1時間」です。
「2時間」を超えると成績の低下に影響が出てきます。
読書が苦手、本を読むのが好きでなくても「10~30分」は読んだ方が良いです。

 

しかし、子供それぞれ生活環境というものが異なります。
無理にその時間を確保すると他に影響が出てくる可能性がありますので、個々のお子さんの生活環境に合わせて無理のない読書時間の確保をしましょうね。

 

このサイトで良く出てくるキーワード。「優先順位」これが大切です。
なんで、「優先順位」というキーワードが良く出てくるのかと言いますと、私の思考や選択が「優先順位」によって左右されているからです。ただそれだけ

 

読書○○分確保するために睡眠時間を削っては意味がありません。
読書○○分確保するために勉強時間を削っては意味がありません。
読書○○分確保するために親子交流を削っては意味がありません。

 

本を読むことは大切ですが、それよりも大切な事があるという事は忘れないでくださいね。

 

子供の年齢や学年によって読書時間を変えましょう!
幼児期の読み聞かせはとても重要です。

言葉が理解できない段階からでも読み聞かせはスタートしましょう!
子供が自分で本を読むようになるまでは、「読んで!」と言われたら時間の許す限り出来るだけ本を読んであげましょうね。寝る前の読み聞かせも効果的!

 

言語機能の発達のピークは8~10歳と言われています。

この時期の読書に当てられる時間が一番長いかも知れません。特に小学校3~4年生になると少し難しかったり、長編の本にも挑戦できる時期です。
出来るだけ読書の時間を確保してあげましょう。
読書時間の目安:1時間~2時間

 

小学生の高学年になると塾に通いだす子供も増えるでしょう。

勉強も少し難易度が増してきて、勉強に費やす時間が必要になってきます。
普通に進学する場合は良いのですが、中学受験などを考えると読書の時間は一気に減ってしまいます。でも、一切読まないという事にはならないように!
読書時間の目安:30分~1時間半

 

中学生になると部活もありますし、学習する教科も一気に増えます。

勉強が本格的になってきます。部活やテスト、高校進学などを考えると本を読んでいる余裕もなくなってくることでしょう。読書の時間を別に確保する事が難しいので、スキマ時間の有効活用で読書時間を確保するようにしましょう。
例:電車などの交通機関の移動中・寝る前の10分・トイレ・休み時間・何かの待ち時間・テレビのCM中等々
読書時間の目安:30分~1時間

 

高校生以上は読書は必要最低限

趣味が読書♪でないのであれば、成績に反映する読書は取捨選択が必要になります。
今の自分に必要な能力や考え方、情報に関する読書は必要となります。しかし、高校生以上となると行動範囲も広がる事ですし、移動時間というスキマ時間が増えるでしょう。
スマホを見るか?本を広げるか?ですね。常に1冊は持ち歩くように心がけましょう。
読書時間の目安:30分~1時間

 

 

本は月に何冊読めばいいのか?

 

何冊読まなければいけないか?は、特に気にする必要はないと思います。
確かに、「月何冊読んだ!」と表現する事が多いですが、読書量を表現するのには一番分かりやすい表現ですからね。「月1万ページ読んでる!」と言われてもねぇ。
「今月は30時間読書した!」の方が…。

 

人それぞれ本を読むスピードは違いますしね。
30分で読める本もあれば、2時間かかる本もあります。

 

読む量を気にしてしまうと目的が変わってしまいます。
読書が楽しくなくなっては意味がありません。

 

読んだ本の冊数よりも子供の場合は読書に当てた時間を見て下さい。

 

後述する「精読主義と多読主義」を参考にしてみて下さい。

 

どんな本を読めばいいの?

 

基本的に何でも良いと思います。
そりゃね、国語辞書や参考書を読書の本として読めばいいのでしょうけど楽しくありませんよね?本を読む本人が楽しくなければ意味がありません
中には、楽しんで国語辞書を読破する人もいるし、多いのが日本地図を隅々まで目を通して楽しんでいる人もいますよね?(東大生なんかに多い)

 

どんな本を読めば?」「どんな本を読ませれば?」と良く聞きますが、人それぞれ趣味趣向が違います。本屋さんに行って気になった本をとりあえず読んでもらうのが一番です。

 

そもそも質問がアバウトすぎるのですよね。「どんな?」と言われてもねぇ。
大型書店で店員さんに「家の子にどんな本を読ませればいいの?」と聞いても数十万冊の中から1冊選ぶの難しいよ!

 

どうせ聞くなら「家の子本を読むのが苦手で、でも学校の先生に国語の読解力を付けるには読書をしないとダメです!と言われたのです。マンガなら普通に読むのですけど…」と聞きましょう。そうすると、店員さんは↓をすぐ紹介できます。

 

 

良くないのは、「これを読みなさい!」という押し付けです。
勉強のための読書なら必要な本を読むのが良いのですが(受験対策のための読書ネ)、基本的に読書は、本人が興味を持って楽しんでいなければ読む意味はないと思います。
大切なのは、本に対する苦手意識をなくして色んな文字や文章に触れる機会を増やしましょうね!って事。

 

どんな本が良いか?は(どんな本を増やせばいいのか?で)後述しているのでそちらも参考にして下さい。

子供の読書量を増やすために親が出来る事

①家にある本の量を増やす

オーストラリアの研究では、「自宅にあった本の量と学力成績の結果は比例する」という研究結果が出ているそうです。
世界全体の平均は115冊で、1位はエストニアの218冊。ランキングの上位に北欧が多くランクイン!しています。(北欧ってこの手のランキング上位だよね?)
ちなみに、日本は14位で102冊だそうです。

 

102冊!?と思った方いますよね?この本の量は、「16歳の時に何冊あったか?」という条件でデータを収集しています。

 

あなたは何歳ですか?あなたのお子さん何歳ですか?あなたの家に本は何冊ありますか?
ちなみに、マンガや雑誌は含まないそうです。
私が16歳の時はおそらく「150冊」ぐらいでしょうか?ほとんど私の書籍です。
私の子供が16歳の時は「1000冊」は超えるぐらいでしょうか?ほとんど私の書籍ですが、子供の分だけでも200~300冊はあったと思います。(幼少期の絵本含む)

 

※どんな本を増やせばいいのか?

基本的になんでも良いです。子供がまだ小さいのであれば絵本で十分ですし、親も子供も読書習慣がないのであれば、マンガでも良いと個人的には思います。
そこから、マンガで分かる!シリーズの実用書話題の書籍推薦図書などに手を伸ばしていけば後は自然に個々の趣向にあった本が選べるようになるはずです。

 

今は便利な古本屋がたくさんありますので、1冊100円以下で本を手に入れる事が出来ます。年間本代1万円出せば100冊集めることができます。また、フリーマーケットやバザーなどを利用すればもっとお得に本を手に入れる事が出来ますよ。

 

いきなり、古本屋などで数十冊~百冊ぐらい買って大きな本棚買って並べて満足!はダメですよ!家族ビックリするよ。

 

ネットの古本屋なら簡単に探せて届くのを待つだけで便利♪

②図書館に通う

図書館が嫌いな子供はいません
1冊でも借りれば、返却するために毎週通うようになります。
お金を出して本を買い与える必要がありませんので経済的ですし、図書館内では本を読む以外の選択肢はありません。
自ずと、自分に合った本を探す事になりますので読書量を増やすには効果的です。

 

③親が本を読む

ある研究結果では、「親の読書量と子供の読書量には深い関係がある」としています。
親が本を読めば子供も読みます。その量は平均すると親の月の読書量と同等かそれ以上
親が本を読まなない家庭では、月に1~2冊程度に留まるそうです。

 

大切なのは親が本を読む姿を子供に見せる事です。
一番良いのは、親と子供が同じタイミングで読書をする事です。「家族読書タイム」というのを設定してみるのも良いかも知れません。
1日10分でも構いません。1ヶ月続ければ300分1年間続ければ3650分年間60時間読書に費やす事が出来ます。親子ともにメリットがありますよね?

 

普段読書習慣のない家庭の場合は、いきなり「読書タイム!」を設定しても無理がありますので、まずは親が読書をする姿を子供に見せて下さい。大抵の子供は「何を読んでるの?」と聞いてきます。(聞いて来なかったら親子関係に少々問題アリ?
その会話から、「今度一緒に図書館に行こう!」「本屋に行こう!」「古本屋さんで本を買ってやろう!」など発展していくのが良いですね。

 

親と子供が一緒に本を読むようになると共通の話題が出来ます。
「あの本面白かったよ!」とか本で知った知識を披露してきたりとコミュニケーションの幅がとても広がっていきます。おススメです!

 

家にある本の量を増やして子供が本を読むようにするには?のまとめ
  1. 親が自分の本を買って来る!
  2. 親が子供の前で本を読む
  3. 親が本を読むのを習慣化する!
  4. だんだん、家の中に本が増えてくる
  5. 子供が本に少し興味を持ってくる!
  6. 面白かった本を子供に薦めてみる!
  7. 読んだ感想など聞いてみる
  8. 一緒に本を買いに行く
  9. 家の中の本がどんどん増えていく
  10. 子供も親も本を読むようになる

 

子供の読書量を増やすために周りの人間が出来る事

 

おじいちゃんやおばあちゃん

かわいい孫にプレゼント♪したいですよね~?
おもちゃやゲームもいいですが、何とか大全のような図鑑シリーズをプレゼントして下さい。すぐに読まなくても、特に小学生の間は色々調べる事が多いのでとてもとても役立ちます。

また、歴史シリーズもオススメですね。マンガで表現されているので取っつきやすいです。大まかな時代の流れを把握しておくだけでも中学の歴史の授業に免疫が付きます。

 

 

あと、お小遣いですが出来れば現金でなく図書カードをプレゼントして下さい。(今は図書カードnext)余程読書好きでない限り自分のお小遣いで本は買いません!マンガは買うけど。
本に使える予定外の収入があるとちょっと気になっていた本に手が伸びる可能性があります。でも、「マンガは買うな!」とは言わないでね。お願い!

 

 

学校の先生

とにかく、学校の蔵書はどんどん増やして下さい。図書室はもちろんですが、出来れば教室内など子供達がすぐに手を伸ばせる場所に本がある事はとても大切です。
支障がなければ、各ご家庭からいらなくなった本の寄付を募って下さい。

学習塾の先生

塾の先生なら、国語や現代文の問題で使われた文章の本、分かりますよね?
教科書内で使われている本、分かりますよね?
その本を塾に置きましょう!塾でその本を紹介しましょう
教科書で使われた短い部分や問題で使われた短い部分だけでも、「あっこの作品読みたい!」と思う事があります。これは子供と本との出会いです。大切にしましょう!

地域で出来る事

新聞や古雑誌を捨てる曜日ありますよね?
読まなくなった本も大量に出てきますよね?
可能であれば、読める本は地域で回収して再利用してください。

 

私の地域では焼却場に集まった本でキレイな本は再利用として市役所や図書館で定期的に無料で配布しています。(かなりの争奪戦です
これはとても良い取り組みだと思いますし、広がって欲しいものです。

 

本は財産です!捨てないで!

 

本は販売する量が決まっています。売れれば増版しますが、それはごく一部の本です。
一度売り出されるとそれ以上その本の量は増えません

 

読み終わって誰かが捨ててしまうと、世の中に出回っている絶対数がどんどん減っていきます。最終的には、どこにも存在しない事になってしまいます。
読んだ本は、あなたにとってもう価値のないものかもしれませんが、他の人にとっては財産になり得ます。どうか!捨てないで下さい。

 

読み終わった本は、古本屋などへ売るか、地域など必要としている所へ寄付して下さい。
読み終わった本はどうか捨てないで下さい!個人的なお願いです!土下座

 

スマホやタブレットで読書はダメですか?

 

時代が進みましたねぇ。
スマホやタブレットで本が読める時代です。確かに便利です。かさばらないし、重くないし、ペンなどで線やマーカー出来るのですからねぇ。

 

正直、分かりません!笑笑笑

 

私、本はよく読みますがスマホやタブレットで読もうと思った事ほぼありません。
理由は、色々あるのですが割愛しますね。
たまに自宅の本棚に並んでいる大量の本のタイトルを見て、内容を思い出したり一部再読したりするのも楽しい。「あ~そうだった!」とね。スマホやタブレットでも出来なくないのでしょうけど、な~んか違うと思っている現段階。
一度移行すると、また考え方は変わるのでしょうけど。

 

個人的な考えなのですが、出来れば紙としての本で読書をおススメします。
理由は、まず幼少期の絵本。絵本によっては紙の質感や仕掛けがあります。実際に触れて読む事は子供が小さい間はすごく大事な事だと思います。

 

小学生や中学生などでも、学校の教科書や参考書、図書室の本などはまだまだ紙としての本です。家にある本の量によって読書量が変わると解説しました。これが、タブレットの中に入っている状態は、果たして家にある本の量となるのか?ならないと思います。

 

日常生活の中において、家の中の本が視界に入るからそれを手に取って読む
親がタブレットで読書していたとしても、実際はゲームしているかもしれないし、ネットサーフィンをしているだけかもしれない。
子供に良い影響を与えることが出来るか?と考えた場合、やはり本はスマホやタブレットではなく紙で読書するべきなのだと思います。

 

これが、すでに子供は本を読むのが好きであったり、高校生以上で自分の判断や選択がしっかりしている場合(電子か?紙か?)はどっちでもいいんじゃない?って感じです。

 

近い将来、電子化が進んでタブレットの中に学校の教科書が入っていてそれで授業するのが普通になるのだろうな。宿題の提出はメールで午後10時まで!とか。下手したらリアルタイムで問題集の進捗具合を先生が見れたりして。
学校のプリントはPDFで親のタブレットに直接送信。子供はタブレット1つ持って学校に行けばいいから、筆記用具もいらない。ランドセル…なくなっちゃう?いや!超スリムなランドセルに変化するかな!

 

子供の読書量を「増やす」のであれば、紙の本からスタート!ですね。

 

精読主義と多読主義どっちが良い?

 

精読主義とは?

一冊の本を何度も繰り返し読む事でその本の内容や作者の考えを深く理解する事ができます。

多読主義とは?

色々なたくさんの本を読んで様々な世界や知識、情報を知る事が出来ます。

 

精読主義と多読主義どちらが良いか?と良く聞きますが、目的によって違ってきます
色々な本と出会い、色々な世界観や知識や考え方を取り入れようとするとやはり、多読主義でたくさんの本を読んだ方が良いですね。基本的には多読主義で良いと思います。
1回読めば十分な本もありますしね。(個々の感想ね)

 

本の新刊は毎日約200冊出ているそうです。1ヶ月約6000冊年間7~8万冊出版されているのです!驚!色々な本と出会いたい人はのんびり精読している暇はありません。

 

しかし、学力、成績の為となれば別です。勉強のためには精読主義が良いです。
理由は問題文を読む時や、文章問題を解く時にしっかりと一語一句読み込まないといけません
多読主義の(全員とは言いませんが)多くの場合、重要なポイントを押さえつつ流れるように読む事が多くなります。(通称斜め読み)情報を仕入れるのがメインとなりますので、あまり細かい表現や描写には気が回りません。

 

精読主義の場合は、「なぜこの言葉をチョイスしたのか?」「ここにはどういう考えが込められているのか?」など言葉や文章の言い回しにも意識を向ける事が多いです。(人によるけど)
また、同じ本、文章を何回も読みますので前回気付かなかった部分で新しい気づきがあって更に面白く、深く本に触れる事ができます。

 

私は、年間50~100冊程度本を読みます。明らかな「多読主義」です。
プロフィールにも記載してますが、知的欲求がハンパでないのです。
気になったジャンルに関しては、色々な著者で4~5冊続けて読みます。理由は、1人の考え方に偏りたくないからです。色々な情報や各々の考え方を仕入れて最終的に自分で情報の取捨選択をしたいからですね。
しかし、気に入った小説家(星新一さん)の本はじっくり何度も読み返しながら言葉のチョイスを楽しんでいますし、勉強になった本は部分的に何度も読み返して理解を深めるようにしています。

 

「精読主義」と「多読主義」どちらが良い?という考え方より要は、目的によって多読主義にもなるし、精読主義にもなります
両方のメリットとデメリットを理解し把握しその目的に合わせて切り替えていくのが一番良いと思いますね。

 

まとめ&編集後記

世の中には、「本なんか読んでも・・・」という意見の方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、テストで良い点数を取ろうとすると勉強しないといけませんよね。当たり前!勉強する時に、教科書や問題集、プリントの説明や解説、問題を読まないといけません。
文章を読むというスキル(技術)は何で習得し磨けばよいのでしょうか?

 

国語や現代文の授業?足りますかねぇ?
やはり、実際に本を読んで様々な文章と触れ合うのが一番だと思います。

 

本を読むという事は、理解力思考力想像力論理的思考力感受性語彙力表現力文章力会話力発想力問題解決能力などの能力が向上します。

 

また、話題への対応力過去の偉人の考えに触れる非日常の体験ストレスの解消視野が広がる無知を知る好奇心が出る人の思考を知れる集中力が付く自分を知れるなど効果があります。

 

私はマンガから導入しても全然OK!だと思います。
勉強になるマンガはたくさんありますし、心動かされる、考えさせられるマンガもたくさんあります。

 

お子さんがまだ小さいのであればチャンス!です。
小さい頃から絵本の読み聞かせを行ってください。面倒くさがらずに!

 

絵本をどんどん与えて下さい。一緒に図書館に通って下さい。子供は勝手に本が好きになります。幼児を絵本コーナーに連れて行って絵本を読まない子供ほとんどいません。
基本的に子供は本が好きなのです。子供は好奇心旺盛なのですから!
絵本コーナーから1~2時間は出てきません!

 

図書館通いは、是非お父さんが活躍して下さい。
休みの日は子供と一緒に図書館に行ってお母さんに自由な時間を与えてあげましょう。
子供を絵本コーナーに誘い込んだら、静かな図書館でゆったりとしたソファーに座って寝てもいいし(笑)、仕事や趣味の本を読んでもいいし、机に座って勉強や仕事も出来ます。
難しい本を読む必要はありません。子供向けの児童文学を読んで現実逃避も楽しいですよ!

お母さんお父さんにお願い!

子供が図書館から借りてきた本の中に以前借りた物と同じ本があっても、「また同じの借りて…違うのにしなさい!」とは言わないでね。意外とこんな親よく見かける。

 

子供は気に入った本は何回でも読みたいものなのです。これが精読主義
同じ本でも読む度に新しい発見があるかもしれません。読めなかった漢字が読めるようになったかもしれません。意味の分からなかった言葉の意味が分かるようになっているかもしれません。年齢が上がり経験値が増えていると同じ本でも捉え方が変わる事もあります。
それがすごく大切なのです!

 

読書は必要ない!という話を聞きますが…?

 

学校の先生や、塾の先生、偏差値の高い私立高校の先生や大学の先生なんかでも、「読書と成績の因果関係はない!」とおっしゃる方は多数います。その逆も多数います。

 

結局、親としてどうしたらいいか悩みますよね?
でも単純に考えて読まないよりも読んだ方が確実に良い事は分かりますよね?
特に幼少期の読書を否定する人はどこにもいません。なぜでしょうか?

 

本を読む事は、脳にとって様々なすばらしい効果があるからです。
ではなぜ「読書は必要ない!」という話が出てくるのでしょうか?
それは、「○○の為には」という前提が必ずあるはずです。

 

読書は必要ないという話を聞く人は、大抵お子さんが受験など大切な時期にいらっしゃる方だと思います。様々な先生方がおっしゃりたいのは、「受験の勉強の為には、読書をしている暇があったら問題集を1問でも多く解くのが近道だ!」と言いたいだけなのですよね。

 

「国語の成績アップの為には読書をするよりも、様々な問題集を解いた方が近道だ!」という事です。極端に言いますと、受験に読書は必要ありません

 

優先順位」です。
幼少期は、本を読む、本に触れるという事は優先順位が高いですが、年齢が上がるにつれてその優先順位が少しづつ下がってくるのは当然です。
読書の優先順位が高い状態で毎日2~3時間読書に費やしていれば、勉強の時間を削る事になって成績にも影響が出てくるでしょう。
大切なのはいつも「優先順位」なのです。

 

 

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参考:林先生が驚く初耳学!