丁宗鐵医師が実践する内臓疲労を予防する生活術7つ

 

 

 

 

漢方の権威!
日本薬科大学 学長
丁宗鐵(ていむねてつ)医師が実践する内臓疲労を予防する生活術を紹介!

 

丁宗鐵医師が実践する内臓疲労を予防する生活術は7つあります。

 

医学の中には先人が色々と蓄積した経験や知恵などがたくさんあります。
その中のものを活かしていくと体が健康になります。病気をしても回復も良くなります。その方法は、食事や運動や普段の生活習慣などちょっとした工夫で出来る簡単な方法が多いものです。

 

 

漢方とは?漢方についてまず勉強しましょう!

5~6世紀頃に中国医学が日本に伝来しました。1600年頃の江戸時代中期に日本独自の医学の漢方になったと伝えられています。

 

しかし、明治~大正の時代には西洋医学が優勢になり漢方は衰退の危機に瀕しました。
昭和の後期~平成にかけて再び漢方は注目を集めるようになって現在どんどん世間に認知されて市場規模を広げています。

 

漢方薬は365種類ある生薬病気や症状に合わせて色々と組み合わせて処方する薬です。
皆さんの良く知っている漢方でいいますと「葛根湯」ですね。
この「葛根湯」は7種類の生薬から構成されています。桂皮麻黄生姜葛根芍薬大棗甘草の7つです。

 

漢方は薬として症状を治すという考え方ではなく、人間が本来持っている恒常性機能を取り戻して、自分の自然治癒力を発揮して症状を緩和するのを目的にしています。

 

漢方は慢性的な病や病気、症状に対して効果を発揮しやすいそうです。また、病気が重症化する前に不健康な状態から、健康な状態に戻すという考えから予防医学として漢方を取り入れるのも良いですね。

 

内臓疲労とは?

詳細は別のページで解説しています。詳しく知りたい場合はご覧ください。
内臓疲労の原因と対策を解説!ファスティングも効果あり!?

 

内臓疲労は、様々な要因により内臓が疲れていて内臓の機能が低下している状態の事をいいます。

 

内臓が疲労している状態になると、胃や腸、副腎、すい臓、肝臓などの内臓の機能が低下してしまいますので、日常生活を送る上で必要なエネルギーが足りない状態になります。

 

内臓が疲労 → エネルギー不足 → 更に疲れる → なかなか回復しない という悪循環に陥ってしまう可能性があります。
夏バテなどは内臓疲労が原因の場合が多いようです。暑くて食欲がないとか、冷たい物を摂り過ぎて内臓が冷えるのが主な原因です。

 

①寝る時はナイトキャップ

寝る時は夏でも長袖のパジャマが良いそうです。これは体から熱が奪われないようにするためです。更に頭にはナイトキャップを付けるのがおススメだそうです。

 

ナイトキャップを付けると頭が冷えるのを防げるので非常に快適に眠れるのだそうです。
ナイトキャップのお陰で頭の血流が寝ている間も保証されるので、脳の疲れが取れやすいのだそうです。

 

夏場はエアコンの除湿モードにして屋外よりも約2℃低く設定すると安眠できやすいそうです。(生活地域による)
睡眠中に体を冷やしすぎると自律神経が乱れてしまって、知らず知らずの内に内臓疲労にもつながってしまう危険性があるそうです。

 

②朝にカルダモンカレー

朝食には朝カレーがおススメだそうです。
カレーに内臓疲労予防に効果のある食材をプラスするとより良いそうで、それはアサリです。
アサリはものすごい食材で、疲労回復の作用が非常に高いのです。その理由は、ビタミン類がすごく多いという事と、肝臓の機能を高めるタウリンが豊富に含まれているからだそうです。
タウリンは水溶性のため、アサリ缶を使った場合の汁は捨てずに使うようにしましょう。
更にカレーの中にフェンネルコリアンダーカルダモンなどを多めに入れてかき混ぜながら火を通すと出来上がります。

 

ご飯の代わりにそうめんを食材として使うと飽きずにカレーを楽しめたり、胃腸がすでに疲れている場合などにもおススメです。

 

ここで重要なのがカルダモンというスパイス。
カルダモンはスパイスの女王と呼ばれて、腸の働きを活発にして免疫力をアップする効果があるそうです。更に、脳の血流を増やして循環を良くする効果もあるそうです。
頭がスッキリすれば仕事も出来るようになるし、勉強もより進むそうです。

 

市販のカレーに別途カルダモンのスパイスを加えるだけでも十分に効果があるそうです。
また、カレーだけでなくコーヒー紅茶カルダモンを加えるのもオススメだそうです。(ティースプーン1杯分)

 

 

 

③帽子で紫外線を防ぐ

外出時には必ずした方が良い事があります。それは、帽子をかぶる事。
強い紫外線をたくさん長い間浴びていると、体がだるくなったり内臓が障害されるそうです。その理由は、活性酸素が出来るからです。
ところが、帽子をかぶっていると、紫外線をある程度カットする事ができます。出来ればツバの広い帽子が良いそうです。
それによって、脳に来る紫外線目に来る紫外線カットする事ができます。

 

特に夏の昼間など強い紫外線を浴び続けると体内で活性酸素が発生し疲労物質が溜まってしまいます。特に頭部に直射日光を浴びてしまうと疲労が増してしまうため、ツバの広い帽子などを被ると紫外線を防げて良いそうです。

 

でも、実は紫外線は体に一定量は必要なのです。それは、紫外線を浴びる事によって体内でビタミンDが生成されるからです。
ビタミンDは、カルシウムが骨を健康に保つために必須で骨粗鬆症を防ぐためには必要な栄養素です。更に最近の研究では、がん(肝臓・乳・前立腺・肺)の予防効果も報告されています。
ですから紫外線全てをシャットアウトしようとするとその労力も大変ですし、これはこれで困ります。

 

麦わら帽子などの紫外線をある程度通すような帽子が一番オススメだそうです。

ONE PIECE大好き♪

 

どの程度紫外線に当たればビタミンDが生成される?

紫外線の量は、季節や地域や時間帯によって変化するので厳密には難しいですが、1日に必要だとされている日光照射時間は、夏で15分~30分程度だそうです。

 

屋内でも窓に紫外線をカットする機能がない場合は窓際で手のひらを太陽にかざしてみれば~♪いいそうです。紫外線を当てたくない場所に無理に当てる必要はありませんので美白の女性陣の方々ご安心ください。

 

どうしても、紫外線に当たりたくない!という方はコチラ

 

 

④ウナギは白焼きがオススメ

疲れを感じた時にオススメの料理があります。それはウナギの白焼きです。
奈良時代から「ウナギは薬食い」と言われてるそうです。奈良の時代ではウナギは薬だったのですね。つまり、食べる薬ですね。おいしい薬♪

 

ウナギには疲労回復の特効薬のビタミンAが多いです。このビタミンAは脂溶性ビタミンと言って水に溶けにくいビタミンです。つまり、体に留まりやすい。
更にこのビタミンAは粘膜を強化してくれます。そのため夏風邪をひきにくくなるそうです。
他にも各種ビタミン類が含まれていますし、DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)も多く含みますので、内臓疲労の予防の効果が期待できます。

 

ウナギの白焼きですが、蒸さないので良質の脂などの栄養分が多く残っている確率が高いそうです。(関東の蒲焼きではウナギの身を蒸すそうですね)
そのウナギの白焼きは、血流を良くして疲労の予防に役立つビタミンEのほかミネラル類が多いため内臓疲労の予防に良いそうです。

 

しかし、白焼きだと脂身が多いので人によっては胃腸に負担になる方がいると思います。
そんな方は、ワサビも良いのですが山椒が特におススメだそうです。
特に脂を多く含む料理を食べる時には、山椒を足すと脂の代謝が早くなって消化を助けるため胃腸の負担を軽くしてくれます。スパイスと合わせる事によって更においしく食事をする事もできます。
出来れば、食べる時に山椒の実から挽いてフレッシュな山椒を足すのが特に良いそうです。

 

ウナギの肝焼きもオススメで、ウナギの身の部分よりもビタミンAは約2倍含まれているそうです。他のビタミン類も多く含まれているので、メインのウナギと一緒に食べると更に疲労回復疲労予防内臓疲労の予防に効果的です。
最近はウナギがとても高価になってきましたので、ウナギの肝焼きだけでも栄養面では十分かもしれません。やっぱりメインのウナギが食べたい?

 

⑤ダブル発酵

日常生活の中での水分補給は何で摂取していますか?
疲れを感じたらおススメの飲み物があるそうです。それは「甘酒」です。

 

最近、話題になり甘酒関連の商品もすごく増えてきましたが、仕事中や日常生活の中で飲むのですから当然ノンアルコールの甘酒を摂取しますよね。ノンアルコールの甘酒お米と麹だけで出来ていてるので当然アルコールは含まれていません。

 

甘酒アミノ酸ビタミンがすごく豊富に含まれていて、「飲む点滴」と呼ばれています。
この飲む点滴と呼ばれる米麹が原料のノンアルコールタイプの発酵飲料の甘酒は、ブドウ糖アミノ酸ビタミンB群などの栄養素が豊富に含まれています。
また、速やかに吸収されるため疲労回復の即効性も期待できます。

甘酒の種類

甘酒には酒粕から作られるものと、米麹から作られるものの2種類があります。
酒粕から作られるものはアルコールを含み米麹から作られるものはアルコールを含みません

更に甘酒の疲労回復効果をより高めるおすすめの方法があるそうです。
それは、味噌漬けを用意しておくこと。味噌漬けは日持ちできるので常備しておくのも良いですね。

 

 

 

甘酒のお口直しに食べると良いそうで、味噌漬けの中には様々なミネラルが入っており、漬物ですからビタミンも非常に豊富なのです。
味噌漬けも発酵食品。甘酒も発酵食品。発酵食品を2種類以上同時に摂取する事をダブル発酵といいます。
発酵食品を2種類以上同時に摂取すると体内環境腸内環境バランスが整いやすくなります。それによって疲労を回復したり、免疫力がアップしたりしてメリットがたくさんあるそうです。
疲れやすい方や疲労が貯まっている方は、甘酒と味噌漬けのセットちょっと試してみませんか?

 

⑥グラスが汗をかくまで待つ

仕事終わりやお風呂上りに大好きなビールを一杯飲んで1日の疲れやストレスを解消しているという方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、ビールはすぐ飲んではダメなのだそうです!
それは、急に冷たい物が体内に入るという事は氷水のようなものが体の中に入るわけですから体内の温度が急激に下がってしまいます
その下がった体温を通常の36℃や37℃まで戻さないといけなくなります。この急激に冷やすのと体温を戻すという働きをする事で内臓の疲労が取れなくなってしまうそうです。

 

だから、健康の為を考えると井戸水の温度ぐらいがちょうど程良いそうです。そこでグラスが汗をかき始めるまで(10~15℃)待つと程良く温度が下がり内臓の負担を軽くできるそうです。

 

キンキンに冷えたビールを楽しみにしている人にとっては無理な話かなぁ?
でも、夏バテ内臓疲労、最近疲れが溜まっているなぁ?と思う方は少しだけ待ってみて内臓に負担をかけないようにする事も大切なのかもしれませんね。

 

ストレス解消の為に内臓に負担をかけて、体も心も疲れてしまうと本当にしんどいですからねぇ。
でも、キンキンに冷えたビールでストレスを解消できるのであれば、それはそれでOKなのかもしれませんね。

 

⑦寝る前にツボ押し

寝る前のツボ押しは足の疲れや胃腸の疲れには非常に良いそうです。
手軽に出来るのは、足の三里(さんり)というツボ押しですね。
足のツボ

 

自分で揉んでみると”ピン”と痛い所を見つけやすいです。そこを揉んであげると良いそうです。

 

お腹がもたれてなかなか寝付けない時にこの三里のツボをしばらく押す事によって胃の調子を上げて食べた物が胃から腸に行きやすくなるそうです。

 

胃に残った状態で寝ようとすると逆流性食道炎などを起こしやすくなりますから、胃が空になるまで寝るのを待つ方が良いそうです。

 

足三里

脚の疲れを取るほか、胃の調子を整える効果もあります。
足三里の場所は膝から指4本下がった場所の骨と骨の間のくぼみにあります。
ちなみに、ツボの位置は人それぞれ微妙に違うそうです。押しても何も感じない場合は少し周辺を押して探してみて下さい。必ず見つかります。見つけるとうれしいのよね。笑見~つけた!

就寝前にゆっくり5回程度指圧します。これを5セット行うと良いそうです。
習慣にすると自然とツボに手が伸びて(指が伸びて?)気が付いたらツボを押している!という感じになりますよ。ビックリ!

押したらダメなツボってあるの?

マンガの北斗神拳では、「経絡秘孔」というツボ?を押して敵を倒していきますが、押したらダメなツボってあるのでしょうか?

 

結論から言いますと、押したらダメなツボはありません敵を倒す事が出来るツボもありません

 

しかし、体の状態によっては押さない方が良いツボもあります。
例えば、食欲を抑えるツボ強間(きょうかん)というのがあります。満腹中枢を刺激して食べ過ぎを抑えるそうなのですが、実際に食べ過ぎていれば良いのですが、栄養不足で食べないといけない場合に押すと逆効果ですよね?

 

ただツボを押せば健康に良い!体の不調が取れる!わけでなく、自分の今の症状や状態に合わせてそれに合ったツボを押す必要があるのですね。
世界保健機関(WHO)でツボの位置と数の世界基準が作られておりそれによるとツボの数は361個あるそうです。これは、国や地域によって場所や数、効果などが異なるのを世界基準にしたという事ですね。

 

全ての場所と効果を覚える必要は当然ありませんが、体の不調が気になっている。でも病院に行くほどでもない場合はツボ押しで対処してみるのも良いですね。

 

私も10個程度ツボを覚えておいて症状によってちょっとしたスキマ時間に押したりしています。結構効果ありますよ。マジで!
仕事の合間家事の合間寝る前お風呂などでリラックスしている時などがおススメです。一家に一冊ツボ押しの本!

 

 

丁宗鐵(ていむねてつ)医師について プロフィール

1947年(昭和22年)11月6日の東京生まれ。
東洋医学を用いた的確な治療が評判の百済診療所の院長日本薬科大学の学長も務めます。
日本を代表する漢方の権威です。

 

専門分野は、漢方がんの免疫療法サプリメント機能性食品抗加齢療法統合医療学などがあるそうです。
朝カレーの提唱者でもありカレーに関する著者も多いです。

 

 

漢方について知りたい方はコチラがおススメです。
症状ごとの解説があり、その症状に合った食材の紹介症状に合った市販されている漢方も紹介されています。何かの事情で市販薬が服用できない方にお勧めです。

 

 

 

まとめ&編集後記

丁宗鐵医師が実践している内臓疲労を予防する生活術を紹介しました。
内臓疲労って筋肉の疲労と違って分かりにくいから、内臓疲労になってから対処するよりも日々少しずつ出来る事を積み重ねていって予防するのが良いですよね。

 

他の病気などでもそうですが、医師医者医療関係の人が日頃から気を付けている事って結構重要なのですよね。やはり、専門家ですから!

 

専門家や経験者が実践する病気の予防や健康法は、経験則から行われているので信頼できます。真似できる所は真似して少しでも病気にならずに健康的に生活できるようにしたいものですね。

 

漢方に興味津々です

私は漢方の勉強をしたいです。すればいいじゃん!
なかなか勉強に踏み込む時間がないのですよね~。
自分の健康管理をする上で栄養やサプリメント、運動に関しては知識はあるほうですが、根本的な体質改善や病気の予防や対応の知識も欲しいなぁと思うのですよね。

 

精神疾患を持っていますが、心療内科に通うのは嫌なのですね。
精神安定剤的な薬も効くのですが、な~んか嫌だ。

 

今はサプリメント(フェニルアラニン・トリプトファン・セントジョーンズワートなど)で対応しているのですが、漢方の知識も身につけてその方面からも精神疾患や自律神経を整えていきたいなぁと思っています。

 

だから、漢方の勉強したいなぁ…。
ストレス関係の漢方がありますので紹介します。

 

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

 

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

 

加味帰脾湯(かみきひとう)

 

 

ストレスが貯まると、睡眠障害の症状が出るのですよね。
睡眠不足が続いて、金曜日の日中は気を失いそうになるぐらい眠い。zzz

 

休日の昼寝3時間は睡眠負債を解消するのに必須です。
土日合わせて6時間余分に寝ている時間がもったいないなぁと、いつも感じています。
本を何冊読めるのでしょうか?映画何本見れるのでしょうか?

 

色々試して良い物を見つけます!漢方勉強したいなぁ…。

 

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